ソートリーダーシップ・ワークショップ・レポート Vol.1
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パンデミック期間中世界各地の臨床試験を継続するために導入された緊急措置により、今後の日本の臨床試験が 患者中心へと転換することが期待されている。
パンデミック期間中にデジタル技術や通信回線を利用したソリューションを幅広く採用し、新たな可能性が生まれているのだ。
臨床試験チームは遠隔医療、対面訪問を通して看護師あるいはウェアラブル装置により、自宅に居ながら主要なデータ収集を行うことができる。被験者の自宅へ医薬品を直送できる。治験薬の再処方のために医療機関へ通院する必要がなくなるため、試験参加者の負担軽減に繋がる。
このようなアプローチにより生まれた被験者のメリットが、既に一部明らかになっている。例えば、コロナウイルス感染拡大時に臨床試験に参加した800名超を対象とした調査では、回答者の35%がパンデミック前と比較して試験目的で医療機関に通院する時間が減少したと回答した。